末期がんの終末期になると【せん妄】を起こすことがあると言われます。
がんの終末期にせん妄を起こす要因として、脳腫瘍や肝不全(肝性脳症)、腎不全(尿毒症)などから、脳の機能が低下し、意識障害として起こるようです。
いきなり意味不明な事を言ったりされると、ご家族にとって驚かれると思いますし、『どうしたの?』と戸惑われるかと思いますが、強い口調より優しい口調で話しかけるのが良いようです。
私の兄は胃がんが原発で、リンパから肝臓に転移というがんの進行でした。
終末期、兄は時々指で何かを回す仕草をしていた事を覚えています。
私は、兄が仕事をしている錯覚なのか、それとも違う事をしていたのか、今となっては分かりませんが、私は兄に話しかけはしませんでした。
今思うと、それが肝性脳症だったのか、それともせん妄だったのか分かりませんが、どちらにしても私を含め家族はとても辛い思いをしました。