肝臓ガンは、外科的治療(手術)で腫瘍を取り除いても『また再発してしまった!』、『転移してしまった!』という事を良く聞きますが、何故、肝臓ガンの再発、そして転移は起こりやすいのでしょうか。

再発について

肝臓ガンは、切除手術をしても、再発してしまう確率が高いといわれます。
その理由として一つは、肝臓ガン(塊)を切除手術しても、目に見えない小さなガン(細胞)は取り除けないため、小さなガン細胞が成長する事で、肝臓ガン再発と言われます。
術後5年以内に再発してしまう患者さんは全体の8割にも上ると言われます。
また二つ目として、肝臓内にはいくつもの太い血管が通っているため、癌細胞は肝臓内を移動しやすいという事が挙げられます。
癌細胞は肝臓内の別の組織に付着して、肝臓ガン(塊)になるようです。

その事を考えますと、私の肝臓ガンは多発性進行ガンという診断でした。肝臓には右葉と左葉がありますが、私の場合、右葉に腫瘍が計4個あったことを考えると、ガン細胞は血管を通じて移動していたのではないかと推測されます。

転移について

肝臓ガンに限らず、ガンは他の臓器に『転移する』特徴があると言われます。
他の臓器に転移とは、肝臓には肝門脈という血管があり、ガン細胞は門脈から血流に乗って肝臓の外へ出ます。血流に乗って外へ出たガン細胞は、一度、心臓へ送られると言われます。
その後、ガン細胞も血液と一緒に全身へと送り出されます。
その時に、ガン細胞が他の臓器などに付着して転移ガンとして成長していくようです。
ちなみに、肝臓ガンは他の臓器への転移は少ないようですが、進行によっては、血液やリンパ節を介して、肺や骨、副腎、腹膜、脳などに転移すると言われます。

私は肝臓ガン末期の病状でしたが、身体の免疫力を高められたことが幸いしたのか、転移はありませんでした。
クローバー畑