元末期がん患者である私が最初に体調の異変を感じた頃、

身体がだるい
だるくて仕事がはかどらない

という変な疲れを感じる体感がありました。

最初は「年齢のせいかな?」と思っていましたが、肝臓がんが原因でした。

肝臓の機能が低下するにつれ、疲れは増大、全身倦怠感の日々でした。

私はC型肝炎ウイルス感染からの【一連の経緯】から肝臓ガンを発症しました。

【一連の経緯】とは、感染したウイルスを除去しようと、リンパ球などの免疫細胞がウイルスを攻撃、その時肝臓の細胞も一緒に攻撃を受けてしまい、細胞が破壊されることで炎症が起きます。

そんなウイルス攻撃が半年以上続いている状態が『慢性肝炎』といわれます。

『慢性肝炎』が長年続くと、次第に肝臓の細胞の修復が追い付かなくなります。

そうなると、破壊されたままの細胞が多くなり、肝臓が硬く変化して、『肝硬変』となります。

『肝硬変』が進行すると、肝臓の機能(代謝機能・解毒作用・胆汁の生成など)の低下により、疲れ(全身倦怠感)や黄疸など、全身に様々な不調を引き起こすと言われます。

しかし、私と同じ肝臓がんなのに、「こんなにも体調が違うのか?」と不思議にさえ感じるほど元気な肝臓がん患者さんと同室になった経験もありました。

しかもその患者さんは抗がん剤治療を受けていたにも関わらずです。

しかし今思えば、上記などの「ウイルス感染の有無の違い」があったのではないかと思っています。

肝臓が悪いと大きな疲れを感じます:元末期がん患者の経験