私は末期の肝臓がんを患い、約1年半という長い闘病生活の中、入退院を繰り返すことで、多くのがん患者さん、そして末期がん患者さんと接する機会がありました。

患者さんの多くは『治る事を信じて』がん治療を受けられていました。

また、がん治療を受けながら代替療法として健康食品を活用されている患者さんや、免疫療法を活用されている患者さんもいらっしゃいました。

私が入院していた病院は、患者さんの意見を尊重する事を掲げる病院でしたので治療以外にも代替療法も希望があれば認めてくれたようです。(今現在の方針は分かりません。)

その中で、がん患者さんを支えるご家族の方々と接する機会もありました。

私がそのような方々と接して感じたのは、『治ることを信じて』なのか、病気の事はあまり触れずに、その方々の私生活の会話が多かったように思います。

『いつもの生活の会話』で接する

私の家族も私の病状を考えると深刻な思いだったと思いますが、妻も子供達も病状のことはあまり触れずにいつもの生活の会話で私に接してくれました。

この闘病記ブログを訪れた方から『末期がん患者さんの接し方について』ご相談メールを頂く事が少なからずあります。

私はいつも、『あまり深く考えずに自然体のまま、いつもの生活の会話で接してあげて下さい。』とお伝えしています。

何故なら私自身が闘病中、孫含め家族皆が自然体でいつもの生活の会話で接してくれた事で生きる事を考えられたからです。

もちろん病状にもよると思いますが自然体でいる事でお互いに気を使う事も無く、いつもの会話が出来、それが良い方向(気持ち)へ向かうのではと思います。

いつものように接してあげる事が大切:元末期がん患者の経験