肝臓ガンと体重の減少について元末期がん患者の私の経験をお話ししたいと思います。

私は通常体重が、55~57kg位だったのですが、肝臓ガンを患って一番酷かった時で体重が【38kg】までに痩せてしまい、まるで骨に皮が付いているような状態まで痩せてしまいました。

肝臓ガンによって痩せてしまう原因も、栄養不足、消化・吸収障害、代謝異常、炎症、ストレス、運動不足など、様々なようです。

私が痩せた主な原因

私が痩せてしまった原因は、主にこの3点ではないかと思っています。

  • 放射線や抗がん剤(薬剤)治療の副作用からの食欲不振(食事量の減少)
  • 食べているつもりでも、身体を維持するために必要な食事量(栄養素)の不足
  • 病変(悪液質)による複合的な栄養不良



これらについてもう少し詳しく具体的にお話しします。

放射線や抗がん剤(薬剤)治療の副作用からの食欲不振(食事量の減少)

私は、放射線治療や抗がん剤治療は受けていませんが、肝臓ガン(腫瘍)で塞がれた胆管をバルーン手術で広げる事が可能か否かを検査する際に造影剤を続けて3回注入されました。

⇒私の闘病記ブログにも掲載しています

その後、副作用により、頻繁に体調不良(脱水症状)から緊急入院を繰り返すたび、食事制限(絶食)の食事量減少(栄養不足)が体重減少の原因のひとつではないかと思っています。

食べているつもりでも、身体を維持するために必要な食事量(栄養素)の不足

私自身もそうでしたが、食べているつもりでも、知らず知らずのうちに栄養素が足りていないことに気付かない人が多いのではないかと思います。

私の闘病は入退院のため、食事と言えば主に病院食。しかし病院食は、家庭料理と違って薄味が多く、『美味しい』と食べた記憶はありません。

病院食の量や味は、ダイエットを目指す人には良いかと思いますが、ガン患者にとって疑問を感じる事は多々ありました。

そんな闘病生活の中、私は足が浮腫むという事を経験しました。
足が浮腫むという事は、身体を維持する栄養素(タンパク質)が不足気味だったのではと今となっては思います。

病変(悪液質)による複合的な栄養不良

ガンは進行と共に体内に悪液質が増えると言われます。

悪液質が増えると炎症性サイトカインを放出し、身体全体に炎症が広がり、代謝機能が衰えると言われます。

代謝機能の衰えとは、タンパク質を分解する酵素の働きを弱める事で、タンパク質の栄養不良と共に、全身の筋肉が落ちてしまうと言われます。

タンパク質不足は、食欲不振、皮膚の乾燥、髪の毛のハリと艶が無くなる、目がくぼむ、ガリガリに痩せる、無気力感、脱力感などの症状が起こるようです。

私の闘病中の体重減少を考えますと、タンパク質不足の症状がほとんど当てはまります。

私の身体も肝臓ガンの進行と共に、悪液質が増えていたのかと思います。

末期がんと体重減少について